受講者数実績
2024年10月現在 145名
ごあいさつ
歴史ある温泉研究は、若い研究者が育っておらず限界集落のような危機的様相にある一方で、インバウンドや温泉ソムリエ等「温泉」に興味を持つ人々は、年々増しているように感じます。今後「温泉」のさらなる発展のためには、神代の昔から続いてきた日本の「温泉」の素晴らしさを、経験的・体感的なものだけでなく、科学的根拠に基づく手法で評価し、外国人も含めた多くの人々に理解できるよう整えていく必要があるでしょう。その手法として有効なのが、ORP(酸化還元電位;Oxidation-Reduction Potential)法です。しかし現状はORP法の正しい測定や解釈がされずに多くの誤解が生じています。温泉教授として知られる人までも、ORPの原理に基づいた簡易式水素濃度計を用いて温泉水を測定し、水素が存在していると間違った解釈をしていました。そこで、ORP法を初めて温泉水に適用し、その有効性を明らかにしてきた責任者として、ORPの正しい知識に基づいた測定法や解釈を普及すると同時に、より一層のORP研究と人材の育成を目指し、温泉の益々の発展に寄与することを目的とし、温泉ソムリエ協会のご支援を受け2018年3月1日に本協会を設立しました。
会長紹介
1949年生まれ。1976年法政大学大学院工学研究科修士課程終了。同年、法政大学助手、法政大学工学部物質化学科教授(工学博士)を経て法政大学名誉教授に。水科学を専門に基礎から応用まで幅広く研究し、環境省より温泉功労者として大臣表彰(2010年)を受ける。「天然鉱物の生物活性および水の新たな評価法」では無機マテリアル学会学術賞(2011年)、食品の保蔵科学会論文賞(2007年)を受賞。現在は公益法人全国水利用設備環境衛生協会、群馬県温泉協会の理事、温泉科学会、元無機マテリアル学会、元防菌防黴学会の評議員を務める。主な著書に「温泉の未来(共著2005年くまざさ出版)」「生きている温泉とは何か(2003年くまざさ出版)」、「水・温泉水のお話し(パブフル)」等がある。
共同研究者
1978年福島県生まれ。2008年「還元系人工温泉に関する研究」で法政大学大学院工学研究科博士後期課程修了(博士号取得)。同年4月より法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター博士研究員。2011年日本温泉科学会奨励賞受賞。2014年12月株式会社厚生工学研究所を設立し代表取締役に就任。2015年4月より法政大学理工・生命科学部兼任講師。
関係団体
大河内ラボ
厚生工学研究所