ORP法とは
ORP法とは
ORP法とは何か
―温泉水を含む水が酸化系か還元系かを判別する手法―
ORPはOxdation-Reduction Potentialを略したもので「酸化還元電位」を意味し、ORP法は温泉を含めた水が酸化系にあるかその正反対の還元系にあるかが判別可能となります。すなわち、その水が鉄などの金属を錆びさせる酸化系の水か、錆を抑制する還元系の水かが分かります。
我々の皮膚や肉体も年齢とともに酸化し、錆びていくことが知られています。その錆びさせる原因に活性酸素があります。その活性酸素は相手を酸化させ、成人病や癌を含めた悪性の病気、さらには老化にも関係していることが明らかとなっています。
それ故、温泉を含めた水に活性酸素を消去する錆びさせない還元系の水が判別できれば、老化抑制効果を含めて我々の身体にとって良い水であることが分かります。
ORP法により明らかになったこと
―還元水は活性酸素を除去し、加齢に伴う生体の酸化を抑制し、アンチエイジング効果が期待できる―
- 新鮮な温泉水は還元系(日本およびヨーロッパ、台湾の温泉水を含む)にある。
- 新鮮な温泉水は時間経過により劣化(エイジング)していくことが巷間言い伝えられてきたが、そのエイジング現象を、ORP法で定量化することを可能にした。
- 2に基づき、温泉水の給湯配管システムでのエイジング抑制の改善、および源泉と比較して実際に入浴する浴槽水の鮮度の数値化を可能とした。
- 入浴で一番影響を受ける皮膚も弱酸性にあるだけでなく、還元系にあることを明らかにした。
- 皮膚は加齢に伴い酸化していくことが知られているが、還元系の温泉水に継続的に入浴することで、皮膚の酸化を抑制し、老化抑制に期待が持てることを提案した。すなわち、新鮮な還元系の温泉水は“若返りの泉”に通じることを明らかにした。
- 皮膚のシミ・ソバカスや日焼けなどによる色素沈着の原因物質となるメラニンの生成反応は、酸化反応であることから、還元系の温泉入浴はメラニン生成抑制し、美白効果に繋がる。
- 殺菌のためとは故、塩素添加した温泉水は、還元系の源泉と正反対の酸化系となり、老化を促進する泉質に明らかに変化させる。
- 皮膚だけでなく、血液や羊水などの体液、さらには日常的に生体を維持するために摂取している食品も還元系にある.(尿も加齢により酸化していくことをORP法で確認)
- 微生物の増殖はORPを低下させるため、食品の鮮度評価の可能性を提案した。
- ORP法は、還元系と酸化系の水を判別する有効な手段であり、温泉水は天然の唯一 の還元水であり、一方水素水は人工の還元水として有効であることを明らかにした。